飛距離を伸ばすためのデータ活用

— 目次 —

1.飛距離の三要素について

 

2.打球速度
 ・理想とされる打球速度
 ・打球速度の決定要因

 

3.スピン量

 ・スピン量は多いほど良いわけではない

 ・スピン量の理想値

 ・スピン量の決定要因

 

4.打ち出し角度

 ・打ち出し角度の重要性

 ・理想とされる打ち出し角度

 ・打ち出し角度の決定要因

 

5.まとめ

1.飛距離の三要素

飛距離アップは全ゴルファーの願い

ゴルフにおいて「もっと遠くへ飛ばしたい」という願いは、ほぼ全てのゴルファーに共通する目標です。
この目標達成のための鍵となるのが、シミュレーションゴルフの活用です。

シミュレーションゴルフを活用すれば、ただの打ちっぱなしでは分かりにくい、飛距離を伸ばすための重要なデータを確認し分析することができます。

飛距離の三要素

飛距離を伸ばすためには、単に力強くボールを打つだけではいけません。
重要なのは「飛距離の三要素」を理解し、それらをどのように改善するかです。

 

この記事では、飛距離を伸ばすためのデータ活用方法として、「飛距離の三要素」に焦点を当て、それぞれの要素について詳しく解説していきます。

2.要素①「打球速度」

飛距離を決める三要素、まず一つ目は「打球速度」です。
あなたは自分のティーショットの初速を知っていますか?
打球速度を伸ばすために、どこを改善すればいいと考えていますか?

 

理想とされる打球速度

一般的に、ティーショットでの打球の初速は

アマチュア男性は 60m/s 以上
アマチュア女性は 50m/s 以上

が理想とされています。

もちろん必ずしもこの数値に乗らないといけないというわけではありませんが、一つの目標として具体的な数値を念頭に置いておくと良いでしょう。

 

打球速度の決定要因

打球速度は主に「スイングスピード」「インパクトファクター(ミート率)」の掛け算で決まります。

 

1.スイングスピード
スイングスピードはクラブがボールに衝突する瞬間の速度を指します。
一般的にスイングスピードと打球速度は比例するので、体力・筋力のトレーニングとスイングフォームの改善は、打球速度を上げるために直接的かつ重要な練習となります。

スイングスピードの理想値は、
アマチュア男性で 40m/s 以上
アマチュア女性で 35m/s 以上
と言われています。

打球速度と同じく必ずしもこの数値に乗せないといけないわけではありませんが、具体的な数値を目標に据えておくことで練習の効率はアップします。


2.インパクトファクター(ミート率)
インパクトファクターは、いかにクラブの芯でボールを捉えられているか、つまりスイングのエネルギーをいかに効率よくボールに伝えられたかを表します。


打球速度を上げたいと思った時、このインパクトファクターに課題があるにも関わらず闇雲にスイングスピードを上げる練習ばかりしてしまうゴルファーも少なくありません。

正確なタイミングと、体の位置どりを意識した練習を行うようにしましょう。

インパクトファクターは 1.50 が最大値とされています。
アマチュアの方はまず1.40以上を目標とするのが良いでしょう。

3.要素②「打球のスピン量」

かつて、野球の変化球は「そう見えるだけで実際には曲がっていない」と言われた時代があったことをご存知でしょうか。
後にボールの回転がその飛び方に与える影響が解明されるまで、約70年にわたってこの論争は続いたそうです。
ゴルフの飛距離にも打球の回転は大きく関わっています。

 

スピン量は多いほど良いわけではない
打球のスピン量はボールの飛行軌道と着地時の挙動に大きな影響を与えます。
「飛距離を伸ばすためにはスピン量が大切」と聞きかじったゴルファーはとにかく高いスピン量を目指してしまいがちになりますが、実はスピン量は必ずしも多い方が良いというわけではありません

スピンがかかりすぎるとかえって飛行距離は短くなり、また風の影響を受けやすくなることがあります。
スピン量は、コントロールし適切なバランスを見つけることが重要です。

 

スピン量の理想値

理想的なスピン量は厳密には打球速度や打ち出し角度などの条件によって多少変わります。

高速で打ち出されるボールは、比較的少ないスピンで十分な飛距離を確保できることがあります。
一方、スイングスピードが遅いゴルファーの場合、適度なスピン量を加えることで飛距離が伸びる場合があります。

ティーショットの場合、理想的なスピン量は
2,200 rpm 〜 3,000 rpm だと言われています。(rpmは1分あたりの回転数を表す単位)

打球速度が速い人は2,200rpm〜2,500rpm
打球速度が遅い人は2,700rpm〜3,000rpm
あたりを目安に練習すると良いでしょう。

 

スピン量の決定要因

打球のスピン量は主に以下の要因によって決定されます。

1.クラブのロフト角
ロフト角が大きいクラブを使うとボールにスピンがかかりやすくなる傾向があります。
理想のスピン量を目指して、ロフト角を調整してみるのも一つの解決策になるでしょう。

2.インパクトの位置
一般的にゴルフクラブは、ボールを芯で捉えることで最適なスピンがかかるように設定されています。
先述したインパクトファクターと合わせて、今一度自分がクラブを十分に使いこなせているか確かめてみましょう。

3.アタックアングル
クラブとボールが衝突する時のクラブの進入角度もスピン量を決定する要因となります。
過度なアッパースイングやダウンスイングになっていないか確認してみましょう。

4.要素③「打球の打ち出し角度」

物を遠くまで飛ばしたい時、何度で打ち出すのがいいでしょう?
空気抵抗などを無視すれば 45° が一番というイメージがあるかと思いますが、
空気が存在する現実の世界での最適な角度はご存知ですか?

 

打ち出し角度の重要性

飛距離を最大化するためには、適切な打ち出し角度を見つけることが重要です。

打ち出し角度が低すぎると、ボールは十分な高さを得られず、最大飛距離には達しません。

一方で、角度が高すぎると、ボールは過剰に上昇し、効率的な飛距離が得られなくなります。いわゆる「テンプラ」というミスショットがいい例です。

このバランスを適切にとることが、飛距離を伸ばす鍵となります。

 

理想とされる打ち出し角度

一般的に理想とされる打ち出し角度は、約10° から 16° の範囲内です。

この理想値はスピン量と同様に打球速度によって異なります。

打球速度が速いプレーヤーは低めの打ち出し角度、およそ11°〜12°で十分な飛距離を得ることができます。
一方、打球速度がが遅めのプレーヤーは、より高い角度、およそ15°〜16°の方が飛距離を伸ばすことができます。

 

打ち出し角度の決定要因

打ち出し角度は主に以下の要因によって決まります。

 

1.クラブのロフト角

使用するクラブのロフト角は、打ち出し角度に直接影響を与えます。
ロフト角が大きいクラブを使えば、当然ながら打ち出し角度は高くなります。

 

2.アタックアングル

スイングの軌道、特にインパクト時のクラブヘッドの動きも打ち出し角度に大きく影響します。
専用の機材を使わないと確認が難しいですが、重要な数値なので定期的に確認することをお勧めします。

 

3.ボールの位置

ボールの位置はアタックアングルに影響するという意味で間接的に打ち出し角度に関係します。
ボールをスタンスの前の方に置くことで、クラブヘッドが最下点から上がっていくところでミートすることになるので、
打ち出し角度は高くなる傾向があります。

5.まとめ

シミュレーションゴルフを活用して飛距離を伸ばすための「打球の速度」「打球のスピン量」「打球の打ち出し角度」という三つの重要な要素について解説してきました。

これらの要素は、ゴルフプレーヤーが自身のゲームを深く理解し、技術を向上させるための重要な指標です。

 

シミュレーションゴルフは、これらの要素を詳細に分析し、プレーヤーが自身のスタイルと能力を最大限に活かすための客観的な指標となります。

この分析を通じて、プレーヤーは自身の弱点を特定し、効果的なトレーニングと戦略を立てることができるようになります。

 

飛距離を伸ばすことは多くのゴルファーの目標ですが、その達成のためには単に力をつけるだけではなく、データを理解し、それに基づいた練習と調整が不可欠です。

シミュレーションゴルフを積極的に利用してより高度なゴルフスキルを身につけ、ゴルフをもっと楽染むのにお役立てください!

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